破産で相談に来られたら小規模個人再生になったケース

「相談前状況」

　Kさんは当時結婚していた妻と一軒家を購入しました。そのままではとても住めないので、リフォームしました。リフォームのローンを自分の名義で組み、順調に支払ってきましたが、その妻とは離婚。２５０万円の借金が残りました。離婚後なので養育費の支払いも有り、リフォームローンが返済できないと、相談にやって来ました。聴き取りをすると他にもカードローン等が有り、合計３００万円程度でした。

「解決方法」

　幸い、保証人がなく、本人の給料が３０万円近くあり、ある程度支払いができそうな状況でしたので、破産と小規模個人再生のメリットデメリットをお話しました。破産は確かに今後も払わなくていい、人生の再スタートと思えるが、心に引っかかる。再生であれば法律で認められた減額を受け、最後まで支払うこととなる。３年は長いが、今の給料が暫く続くのならやっていける。どちらがいいかをじっくりと二人で話しながら決定をしました。

　最終的には破産するよりも再生したいとの思いから、小規模個人再生の手続きを取りました。

「解決後状況」

　３００万円あった債務は１００万円に圧縮され、３年間で支払う決定が出ました。毎月２万７７７７円の支払いですが、こまごまするので３ヶ月に１回８万円ちょっとを支払うような計画としました。

　今回もまた、家計表をきちんと付けていただいているので、余裕のある返済計画で支払い、貯まったら一括返済する予定です。