過払い金請求の実例
●Kさんの事例
料理長をしていたKさん。料理長という立場は意外にお店を転々と移動します。短気な性格もあり、腕はいいのですが、一つのところに続かない欠点がありました。
板場を一度やめてしまうと、次の仕事場を探すまで無収入の状態が続きます。独身でもあり、あまり考えずに生活費が足りなくなっては借り、職場が決まって収入が入れば返済し、ということを繰り返していました。
完済した相手先も多く、総債権者数14社のうち、6社ありました。残っている債権者は8社、総債務額は180万円でした。
解決方法
取引の履歴が長く、完済案件も多数あったため、とりあえず取引履歴を各債権者から取り寄せました。利息制限法に引き直すと8社が既に過払いの状態でした。
過払金は215万円取り戻し、3社ゼロ和解をし、引き直しをしてもなお残る3社に支払いを済ませました。
解決その後Kさんの言葉
「借金の相談に行ったのに、まさかお金が帰ってくるとは思っていませんでした。一時的とはいえ、生活が少し楽になりました。本当に感謝しています。ありがとうございました。」
夫は小規模個人再生妻は破産事例
夫の浪費、住宅ローンの支払により負債を負ったMさんYさん夫妻のケース
Mさん(40代)、Yさん(40代)は共に一流企業に勤務していたため、給料は高額で、良い生活をしていました。家も平成12年に購入しました。収入も高額であるため生活も派手でした。
自宅を郊外に購入したため通勤は電車でしたが、夫が足を骨折。車での通勤を余儀なくされ、高速道路代、ガソリン代が加わり、住宅ローンの支払も加えると、家計を圧迫していきました。
しかも夫はバイクや車が趣味で、400万円の高額なローンを組んだり、買い換えたりで浪費を繰り返し、借金総額は600万円に膨れ上がりました。
生活費の足りない奥さんは、足りない部分をローン会社や消費者金融より借り入れ、430万円に膨れ上がりました。
解決方法
妻は自己破産手続を、夫は小規模個人再生を利用しました。収入も多く、見直しにより家計はすぐに改善しました。
夫は浪費が原因であったので、破産は認められません。ですが、個人再生であればあまり原因を問われません。また、収入もある程度あり、家も失いたくないということでしたので、小規模個人再生手続はピッタリと当てはまりました。
妻は借金ゼロになり、夫は100万円を3年に渡り支払うことで免責され、後は住宅ローンのみを支払うことになりました。
MさんYさんの言葉
Mさん「いままで借金でさんざん悩んできました。借金も膨らんで、もうダメだと正直思いました。しかし、結果的に会社に知られることもなく、家も手放さずに済んで、本当に良かったです。家計の見直しもしてもらい、今後は貯金できるような生活を続けたいです」
Yさん「自己破産をするなどとは思ってもいませんでした。しかし周囲の人や職場の人にわかることもありませんでしたので、生活は今までどおり、普段通りの生活が続いています。」