7社480万円の借金を背負って、離婚手続きの後に自己破産手続きを行ったケース
「相談前状況」
MKさんは平成18年に結婚しました。夫の収入は手取りで約17万円、MKさんの収入は手取りで約13万円ありました。
結婚当初からそれぞれのお金はそれぞれで管理し、生活費は妻の収入から出し、足らないところは夫からクレジットカードを渡され、補っていました。そんな中、平成19年に長女を出産しました。産休及び育休をとったため、収入はなくなり、生活費で共働きの際に蓄えていた30万円はすぐに使いきってしまいました。
お金がかかるので夫に相談しても、お前の管理が悪いなどと喧嘩になりました。夫の車の部品やゲームが増えていくのがわかったのですが、浪費を止めると期限が悪くなり、注意することで夫婦関係の悪化の原因となりました。
喧嘩を繰り返しても解決に結びつかず、自分で生活費を捻出するために借りては返すを繰り返し、奨学金160万円を含む、7社480万円の借金を負っていました。
「解決方法」
相談にいらした時はすでに離婚直前でした。
きちんと離婚を済ましてからの手続きの着手となりましたが、手取りは13万円と少なく、実家で両親と暮らすことで新生活の目処を立てました。
住宅ローンや事業など、特に失っても困難になる生活ではなかったため、破産手続きのメリット・デメリットを説明し、同意していただきました。
「解決後状況」
現在は実家で祖父母とともに子供を育てながら、生活しています。
本人曰く、結婚していた時のお金の心配をしなければならないことや、借金のことなどの精神的な辛さ、夫とのギスギスした日常生活をしていたことに比べると、今の生活は天国のようだと言っています。