6社から500万円の借入があり自己破産手続きを行ったケース
「相談前状況」
KJさんは長らく、保険調査員をやっていました。
保険会社が保険の支払をする際に、事故なのか、自殺なのか、詐欺なのかといったことを調査します。その時に保険会社から依頼を受けて、保険調査員が現地に行って調べます。
平成10年までは調査委託もたくさんあり、単価が高かったため、年収も多く、不自由ない生活をしていました。ところが、平成10年より調査委託も減り、単価が下がってきたため、収入が減り、借り入れと返済を繰り返すようになりました。
報酬はすべての調査が終わり、報告書を提出して1か月後に振り込まれました。
交通費や宿泊費等実費もかかりますが、それらは原則全額建て替えです。カードで全て行っていたため収入と支出の把握ができず、気がつけば6社から500万円の借り入れをしていました。
「解決方法」
配偶者や子供もおらず、持ち家もなかったため、自己破産の手続きを取りました。
最初はかなり抵抗があり、破産だけは絶対にしたくないとのことでしたが、冷静に収入と支出のバランス、今後の生活費について話し合ったところ、納得していただけました。
「解決後状況」
家計簿をつけ、収入の範囲内で生活をする習慣を身につけたので、家計にも余裕ができ、心のゆとりにつながりました。
今でも西日本を飛び回っているそうですが、明らかに来た時よりも声も体も元気になっているようでした。