事故で身体を壊し、借金返済が難しくなった結果、自己破産をしたケース

「相談前状況」

Eさんは、当事務所に相談に来られた時点では、17社649万円の借金がありました。借り入れの経緯を聞いてみると、最初に金融機関でマイカーローン300万円を借り、車を購入したとのことでした。

翌年、事故による修理費用を消費者金融から借り入れた後、さらに翌年新しい車に買い替え、今度は信販系の会社から借り入れをし、マイカーローンは一括返済したが、借入額は450万円と増える結果となりました。その後も消費者金融から借入を重ねましたが、借金の使途のほとんどが浪費であり、月額返済は17万6千円になっていました。

「解決方法」

Eさんは体を壊しており、通常の勤務に耐えられない身体的状況だったので、収入は臨時の1日7500円のアルバイト料だけでした。定期的な収入が見込めないため、破産申立をすることとなりました。

但し、借入の原因が浪費であり、破産手続をとっても、免責されない可能性がありました。ご自分のこれまでの浪費を顧みて、反省文を自筆で書き、当事務所でもEさんの今後の生活等について説明する文書を提出しました。

しかし、破産のための呼び出し(債務者審尋)があり、今後1年掛けて60万円を積立て、債権者に按分に支払うよう裁判官から言い渡され、積立金を支払った後に免責されるという事になりました。

「解決後状況」

Eさんは徐々に体が回復したため、再び正社員として働き出しました。当職が1年間、家計簿を見て助言しながら、Eさんは60万円を貯め、各債権者に配当した後、無事免責を得ました。

今では計画性を持って生活し、少しづつ貯金もできているとのことでした。

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